そり腰(そり背中)問題〜原因編〜

 

クライアントさんの体をみていて、「背中(腰)が痛い」「呼吸が浅い」「肋骨の動きがカタイ」という方は、だいたい反り腰(背中)の方です。

 

しかも困ったことに、そう言った方は「背中をそりすぎている」という自覚を持っていない方がほとんどで、レッスンを数回参加したころに「はっ」と気づかれる方が多いです(笑)

 

 

今回は、反り腰では何が起きていて、どんな問題をはらんでいるのかをご説明します。

 

 

 

まず、ここでいう反り腰(背中)の方はこんな姿勢です。

 

※これは猫背と下っ腹をフォーカスしてますが、すごい背中そってますよね。

猫背のかた、下っ腹が出る方にも共通するお話になります。

 

 

※一見、姿勢が良さそうにみえます。

おそらく、ご本人も姿勢をよくしようと思ってこの姿勢になっているので、レッスンの最初の方は「そりすぎですよ」という言葉がなかなか耳に入ってきません。でも、あるとき「はっ」と気づくところを何回かお見かけしました 笑

 

 

 

どんな姿勢の人かは、なんとなくイメージはついてきましたか?

 

では、こういう姿勢の方の筋肉のバランスは、どんなことになっているのか、考えてみましょう!

 

前鋸筋(ゼンキョキン)腹斜筋(フクシャキン)

2つの筋肉をかき加えてみました。

 

この2つ、反り腰(背中)のかたは、とても弱い筋肉なんです。

まあ、腹筋が弱くて背中が反ってる、って考えてみたら、そんなに想像するのにムズカシクないですよね^^

 

※もちろん、これ以外の要因もたくさん考えられますが、ほとんどの方がこのパターンに該当するように感じるので、この2つにフォーカスしていきますね。

 

 

 

この2つですが、

 

前鋸筋は「肩甲骨を支える筋肉」

腹斜筋は「体幹を保つ筋肉」

 

です。

 

 

 

あれ、肩ですか?

 

そうです、肩です。すごーく、これ、重要なところです。

おそらく、今日もレッスンにでますよ!(笑)

というか、多分毎回出てきているので、レッスンを受講するときに、この絵と照らし合わせてイメージしてみてくださいね。

 

 

 

↑これが前鋸筋です。肩甲骨の裏側から、肋骨にひっついていて、肩甲骨と体幹をつなぐ筋肉です。

 

 

 

クローズアップしてみました。

 

気づきましたか?

前鋸筋(肩甲骨を支える肩の筋肉)と、腹斜筋(体幹を支えるお腹の筋肉)は、ちょっと混じり合ってますね。繋がっているようにみえますね。

 

そう、もう、繋がっていると言ってもいいくらい、「どっちがが弱いと、両方とも弱い筋肉」です。

 

 

 

 

つまり、反り腰(背中)の人の多くは、

 

「肩まわりの力と、フッキンがよわくて」背中をそりすぎちゃっている!

 

という状態かもしれません!

 

 

たしかに、デスクワーカーさんの多くは、体組成計で筋肉バランスを測ると、上半身の筋肉が下半身に比べて、すごく少なくなっている人が多いんです。

まあ、キーボード打つくらいの筋力しか使わないですもんね。。

だったら、その影響はどこかに及んでも、不思議ではありませんね!

 

 


反り腰の影響

 

原因がわかってきました。

では、反り腰の方は、体にどんな不調を抱えやすいでしょうか。

 

 

 

「腰痛」

「背中の上の方が痛い、ハル」

背中をそりすぎているから、見た目の通り、痛くなりそうな背中ですよね

 

 

 

「肩がこる」

「首がこる」

→反り腰の結果、頭が前に出るので、肩こりになりそうですね。

詳しくは肩こり編をご覧ください。

 

 

 

「呼吸が浅い」

「肋骨が出ている感じがする」

→一応下にイラストを載せますが、背中をそるようにして、おなか側を突き出しているので、肋骨はボコっと出ている感じがしますね。こちらは姿勢がニュートラルかどうか、に関して記事を書きましたから、ニュートラル編をご覧ください。

それに伴って、呼吸も正常に行いにくくなります。

これは、呼吸編をご覧ください。

 

 

さて、反り腰のの人の弱いところは「肩とお腹」ということや、それに伴う不調などをご理解いただけましたか?

 

 

次回は、じゃあどうやって改善するか!という改善編になります。

 

 

では!