ニュートラルポジションについて、第二回。
あなた自身で、あなたの姿勢がニュートラルなのかを知るのに、こんな方法があります。
でも、もしその前に前回を読んでいなかったら、前回から見ていただくことを推奨いたします。
(なぜニュートラルが重要なのか、おおまかなニュートラルポジションについての話がかいてあります)
ちょっとおさらいです。
下のイラストをみてみましょう。
立った時に
・大体そとくるぶし
・骨盤の真ん中らへん
・肩のでっぱっているところ
・耳の穴
上のポイントがそろっていれば、大体はニュートラルポジションです。
でも、この人はそのポイントは揃っているけど、あきらかに背中が反りすぎだし、猫背です。
では、どうやってそれを知ろうか、っていうお話でした。
それを知るために、まず自分の骨をさわってみましょう!
まずは、肋骨の一番下のとんがっている部分。
ここを第10肋骨といいます。
よくココを触ってくださいと言うと、骨のボコっとしたところではなく、その下のくぼみを触る方がおおいのですが(なぜだろう…)、ボコっとした骨の部分をさわってくださいね!
この第10肋骨がこんな風になっている方は、ニュートラルではありません。
イラストだと、ずいぶんボコっとでていますよね。
触ったときに、あきらかにボコっとしているかたは、「肋骨が浮き出ちゃうくらい、腹筋の筋力バランスの悪い状態」だと思っていただければ、大体OKです。
こういう姿勢の方は、ものすごく多いです。
以前にお話をした、呼吸のエラーの「リブフレア」の方も、全くおんなじ状態になっているといえます。
まあでも、触りくらべて、こっちが出ている、みたいに比較するものがなければ、正確ではないですよね。気分でかわっちゃうから。ボコっとしている気がするってのは、科学的なはなしではありません。
では、比較するのがどこかは、つぎのイラストをみてみましょう。
そう、比較をするのは、骨盤のボコっとした骨の、ASISというところ。
腰骨とも呼ぶこともありますが、骨盤の前側の、ボコっとしているところがASISです。
第10肋骨と、ASISが垂直線で並んでいれば、ニュートラルポジションですが、やはりこの人は、だいぶ第10肋骨の方が前に出ていますね。
ちなみに、正しい姿勢だとこうなります。
第10肋骨と、ASISが垂直線上に並んでますね。
だからそもそも、やっぱりこういう方は、肋骨を触ったときに、ボコッと飛び出ている感じは少ないんです。
ここれくらい腹筋が正常に、肋骨と骨盤をつないでくれていると、背中の張りや腰の痛みは格段に少なくなっていると考えられます。
(なにかの拍子でいためることは、人間だからもちろんあります。しかし、基本的にいつも腰に不安を抱えているのか、もしくは普段はほとんど問題なく痛めることもめったにないのか、という大きな違いがあります)
さて、しかし、しかしですよ。
これ、わかりやすいようで、わからなくもあります。
なぜなら、他人から横の姿をみてもらったり、姿勢の写真を撮ったりしなければ、このエラーはわからないからです。
というわけで、いつもレッスンで口を酸っぱくして言っていることが、「自分で知るための方法」になります。
こちらをご覧ください。
仰向けに寝て、ニュートラルポジションをつくるとき、このイラストを思い出してみましょう。
第10肋骨と、ASISの位置関係はこの場合も一緒で、同じ高さにあるかを調べます。
手で触ってみるとわかりやすいでしょう。
あともう1つ!!
下のNGの人は、肋骨が出ていることはもちろんのこと、背中も大幅にそっていることにきがつきましたか?
そう、第10肋骨のうしろ、背中の部分は、床についていればニュートラルなのです。
背中が床についているかどうかは、皮膚の触感でわかりますから、これで自分でも確認をできますね!
大抵ここが反っているときは、テーブルトップをとったときに(両足を床から持ち上げたとき)「背中が痛い」「足が疲れる」「首が苦しい」という状態になります。
だから、仰向けのエクササイズって、自分のニュートラルをいつでも確認できるし、修正しやすいので、一番楽チンなんですよ。
そう、姿勢を変えたときにどう保つかがだいじなんです。
またこんど、そういうお話をしましょう
では
コメントをお書きください