前回は「呼吸の正しい仕組み」についてお話をしました。
今回は、それがうまくいかない場合の、お話です。
おもに、呼吸が浅かったり、反り腰といわれたり、レッスンに参加すると色々な先生に「肋骨をしまいなさい」と指摘される人が、ここに該当するとおもいます。
そもそも、なんでそんなに呼吸のことばっかり、きにするの?
と、思う方もいらっしゃると思います。
そちらから説明していきましょう。
一番の理由をまっさきに書きますね。
「一日中、一生、休む間もなく、呼吸をしつづけているからです」
前回の記事で、1日に2万回の呼吸をしていることに触れました。
例えば、体のバランスが崩れていて、呼吸に問題がある方は、首の筋肉を沢山つかって、呼吸を助けます。
それは、1日2万回。1週間で14万回。年間で……という具合に「呼吸が乱れる原因があることで、ものすごく首に負担をかけていることになる」のです。
逆に言ってしまうと、そういった細かいことの積み重ねで、慢性的なコリや痛みを感じている方は、正常な呼吸をできるようになることで、1日2万回。1週間で14万回。年間で……という首の負担が軽減するので、コリや痛みが楽になるかもしれません。
それは、コリや痛みだけでなく、引き締めたいとか、動きやすい体になりたいとか、いろんな目標に、共通して言えることだと思います。
リブフレアを知ろう
では、その呼吸がうまくいかなくなってしまう、代表的な状態をお伝えします。
その名も「リブフレア」
…かっこいい名前ですね。攻撃力が高そうです。
でもどっちかというと、自分の体にしかダメージを与えないかもしれません(笑)
名前はかっこいいのですが、これは身に覚えのある方、おおいいはずです。
【リブフレアはこんなひと】
・リブ(肋骨)が広がっている人
・お腹を触ると、いつも肋骨がボコッと出ている人
イラストにすると、以下のような状態です。
肋骨が横に広がりすぎてて、浮いているようになっています。
正常の方は、下のような感じ。
息を吸う時:
-
横隔膜が下がる
→横隔膜が縮んで緊張する -
お腹の筋肉(腹横筋)が広がる
→腹横筋が伸びながら緊張する -
骨盤底筋が下にさがる
→骨盤底筋が伸びながら緊張する -
肋骨が広がる
息を吐く時:
-
横隔膜があがる
→横隔膜が弛緩する -
お腹の筋肉(腹横筋)がしぼむ
→腹横筋が縮んで緊張する -
骨盤底筋が上にあがる
→骨盤底筋が縮んで緊張する - 肋骨がしぼむ
・・・それがどうして、リブフレアとつながってくるのかって?
いやいや、めっちゃめちゃつながってます。
横隔膜が下がったり(緊張)、上がったり(弛緩)することで、息を吸ったり吐いたりできるのですが、リブ(肋骨)が広がってしまっているせいで、横隔膜が緊張しっぱなしになってしまうのです。
つまり、リブフレアの人は「うまく息を吐けません」
吐けないけど頑張って息を吸います。
息をそんなに吸える状態じゃないのに、吸おうとするから、やっぱり首の筋肉が、がんばって働くことになるので、首にも負担がかかります。
そして、首が働けば働くほど、どんどん呼吸は乱れて、負のスパイラルに…
というのが、リブフレアの人の呼吸。
つながりました?
上の [GOOD] イラストのように、「横隔膜(上)」「お腹(前)」「こし(後ろ)」「骨盤底筋(下)」の4つの壁が、上手く協調しあえるように並んでいるのが、呼吸も正常で腹圧も高いです。
[リブフレア] の人は、その4つの壁の位置関係が乱れていて、お腹がぽっこり出やすくもあります。
では、それをどうしたら改善できるのか…
次回のリブフレア改善編をごらんください!
では!
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まみ (火曜日, 24 4月 2018 17:29)
では、それをどうしたら改善できるのか…
この続きが知りたいです…