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イラストでわかる呼吸のしくみ〜リブフレア改善編〜

 

2年越しに、改善編にいどみます(笑)

 

さて、前回のお話は

 

「呼吸が乱れやすい姿勢にリブフレアっていうのがあって、

そうなると、首に負担かかるし、お腹もぽっこりするよ」

 

というお話でした。

それをどう改善するのか、ようやく話を進めていきます。

 

 

 

 

では、まずはちょっとだけ「肋骨の動き」のお勉強をしてみましょう。

この肋骨の動きは、「息を吐くの苦手!」「反り腰です!」「肋骨しめるの意味がわからん!」という方々、必見の内容ですよ…!

 

 


肋骨の動き(内旋・外旋)

 

◆息をはくとき

肋骨の内旋(ないせん)

 

肋骨が中央により、少しおへその方に下がります。

背中(胸椎)は少し丸みがでてきます。

 

 

 

 

 

◆息をすうとき

肋骨の外旋(がいせん)

 

 

肋骨が横に開きます。

背中(胸椎)も反るようになります。

 

 

 

このように、肋骨と一緒に、背骨も動きが変わります。

 

「息をはく → 肋骨が内旋する

「肋骨をしめる → 肋骨を内旋する

「反り腰 → 肋骨が外旋ぎみ」

 

イラストと照らし合わせて、想像してみてくださいね。納得できるとおもいます。

 


リブフレアって?

 

それは、肋骨が外旋して、かたまってしまった状態のことです。

 

※リブフレア = リブ(肋骨)がフレア(ひろがってる)という意味

 

 

 

上のイラストは男性ですが、反り腰の女性にも、とても多いです。

 

では、リブフレアの人「あるある」を考えてみます。

 

 

 

 

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  【ちょっとひと息】 リブフレアの人「あるある」

 

 

 

!!背中が反って、カタクなってしまうので

  上半身の柔軟性がひくくなる!!

 

 

 

『 たとえば、ショルダーブリッジをするとき… 』 

 

 

リブフレア(肋骨が外旋)したままだと、背中が丸まりません。

背骨を1つずつ床につけましょう、という動作を、すごく難しく感じるのが、リブフレアの人。

 


リブフレア改善方法

 

 

肋骨の内旋(肋骨を締めて、背中の反りすぎをなくす)」をひき出すのが改善策です。

以下に記載する、3ステップをおススメします。

 

※以下に書く改善方法は、あくまで私の考察です。正解は1つではありません!

自分にとって、「ふに落ちる方法を探す」のが一番ですよ

 

 

 

*****************

 

1、まるめて呼吸

 

以下のような体を丸めた姿勢をとり、背中が広がるように呼吸をします。

(背中を丸めて、肋骨が内旋した姿勢にします。このまま呼吸ができれば、肋骨内旋を強制的に引き出したカタチになります)

 

*****************

 

2、「腹の壁」を目覚めさせる

 

A、肋骨内旋呼吸(ろっこつないせんこきゅう)

 手で肋骨をはさみ、「中央にしめる」「下に(おへその方に)おろす」という肋骨内旋の補助をします。

肋骨を内旋させる感覚をつかみやすくなります。ちょっと息苦しく感じるかも。

 

 

 

B、IAP呼吸(アイエーピーこきゅう)

 体幹全体が、全方向(360度)に広がるように息を吸い、全体がしぼむように吐きます。

広がったときに、指が跳ね返されるぐらい「強い腹の壁」を感じられたらOK

お腹の前も、横も、腰の方も、360度!指を跳ね返すくらいの弾力になりましたか?

 

 

 

3、エクササイズと一緒に!

 

肋骨内旋ができるようになってきたら、「ニュートラルな姿勢」で「呼吸を意識」しながらピラティスすることで、「リブフレアしないで動ける」ということになります!

もし、自分は正しい姿勢だと思っていても、息を吸うときに「背中が広がらない」なら、肋骨が外旋して「リブフレア」になっているかもしれません。

肋骨内旋呼吸(ろっこつないせんこきゅう)の感覚、IAP呼吸(アイエーピーこきゅう)の感覚、両方が自然にできるようになっていくことが理想です。

 

 

 

(エクササイズ例)

「デッドバグ」

体幹をニュートラルに保ったまま、手足を動かす「体幹安定エクササイズの基礎」です。

 

【うまくできているとき】

背中が床についたまま動けていれば、「リブフレアしていない」状態です!

息を吸っても吐いても、手足をどのように動かしても、この「リブフレアしていない」体幹を保つのが目的です

 

 【エラーがでたとき】

息を吸ったときに、背中が床から浮きます。もしくは、肋骨がぼこっと前に突き出ています。

これは、「リブフレア(肋骨外旋)している」状態。

または、手足を動かしたときに、体幹の筋力や柔軟性が足りずに、背中が反ってしまう場合もあります。

 

今回は、エクササイズ例をわかりやすいものを1つだけ載せましたが、レッスンで体験する全てのエクササイズが、ここに該当します。

 

自分で、リブフレアしないで動けているかの確認方法は、「背中も広がるような呼吸ができるかどうか」で確認してみると良いでしょう。

もし、背中の広がる感覚がなければ… 「背中が反ってリブフレアしてますよ!」

わからなければ、プロ(担当しているインストラクター)に聞くのが、やっぱり一番良いです。

 

※運動を始めたばかり、よくわからない方は、最初からプロに聞いたり、パーソナルレッスンを受けた方が断然よいですよ。

それがなぜかは、運動学習のブログを確認すると納得できるはずです

 


まとめ

 

ここまでの話のまとめ。

 

 

□ 「肋骨の外旋」「肋骨の内旋」を知ろう

 

□ 「リブフレア」は「肋骨が外旋して固まっている」状態

 

□ 「リブフレアの改善」のためには「肋骨の内旋」を引き出す

 

□ この記事では…
 「1、丸めて呼吸」
 「2、腹の壁を目覚めさせる」
 「3、エクササイズと一緒に!」というステップで改善

 

□ 自分で確認できない時はプロに頼ろう

 

 

 

以上になります!

ここでの内容をなんとなく頭にいれて、レッスンで体感してもらえたら嬉しいで〜す ^^

 

ではでは!